ギギという魚は知っていますか?
前回、ナマズの飼育方法について記事をアップいたしましたのでまだご覧になられていない方は是非!
確かに顔をみるとギギもナマズもとぼけた顔がなんか憎めずかわいいというか、力が抜けるというか…(笑)
両者の違いについて気になっている方もいらっしゃるようですが、分類としてはギギはナマズの仲間です。ナマズ目ギギ科に分類されています。形状をみると、ナマズは太っていてオタマジャクシみたいに体から尾っぽまでひらひらさせている印象。
それに対してギギは顔はナマズなのですが、体はもう少しメリハリがありサメのような感じがします。ただ、ナマズと同じくそんなに活発に泳ぎ回る魚ではなく、水底や塩ビ管の中に隠れていることが多いです。
そして、普通のナマズと異なるところは毒魚であるということです。背鰭、胸鰭には毒棘があります。これに刺さると激しい痛みが数日続くこともあります。
命に関わるようなものではないので安静にしておけば治りますが、気になりましたら病院へ行きましょう。
ギギとは?

ギギ(義義、鱨、学名:Pelteobagrus nudiceps)は、ナマズ目ギギ科の魚。琵琶湖、岡山県、広島県でギギおよびギギウ、岐阜県でクロイカおよびクロザスと呼びます。
特徴
また、ギギは外来種だという話ですがこれは、コウライギギという別の種類になります。姿形大きさは日本のギギにそっくりですが色が異なります。
日本のギギは全長30㎝ほどになり、ギギ科の中でも大きな魚です。同じくギギ科のギバチにもそっくりではありますが、ギギは尾鰭が二又からギバチとギギの判別が可能です。
背びれに1棘7軟条、尻びれに20軟条、腹びれに6軟条、触鬚が4対。上顎に2対、下顎に2対、合計8本の口ひげがあります。
夜行性の魚で昼間は隠れ家で寝ていることが多いです。夜になると活動し、カワエビ、ザリガニ、小魚など自分よりも小さなものを食べます。特に川底にいるような生き物が餌のターゲットとなります。
釣りあげると「ギーギー」という音を出します。まるで鳴いているかのように思えるのですが、実は胸鰭の棘と基底の骨をこすり合わせて音を出します。
卵は直径2㎝の強い粘性のある黄色褐色をしています。1200~2100粒程度産卵し、70時間ほどで生まれます。稚魚は体長5mm程度。生まれた稚魚は1週間で卵黄を栄養とし、9mmまで成長すると摂食を行います。
生息地
新潟県阿賀野川より南、九州東部まで生息しています。
ギギの飼育方法
通販
本当に思うのが便利な時代になりましたよね。熱帯魚であればともかく、こういった日本淡水魚もネットショップで手軽に購入することができるようになりました。

アマゾンで稚魚が販売されていますが、1匹500円程度で購入することができます。ガサをやって捕まえられる川もありますが、なかなかそんなに恵まれている川が近所にない人もいるでしょう。それならぜひ通販を利用しましょう。
水槽サイズ
ギギはペットとしてはオススメですよね。なぜならナマズのように大きくはならないからです。自然下でも30㎝程度にしかなりません。飼育下ならもう少し小さく収められると思います。
すると、水槽サイズも大きなギギでも75㎝水槽あれば飼育できます。余裕があるなら90㎝水槽をおすすめします。
水質
ギギもナマズ同様に鱗がなく、皮膚の上に分厚い粘膜があるタイプの魚です。そのためあまり皮膚が強いとは言えません。
つまりは、白点病や水カビ病などは気を付けたほうが良いと思います。そのため特に稚魚を飼育するなら水合わせは必須です。購入してきたギギをプラケースなどに入れて1秒3滴で点滴の要領で水を合わせます。
水質に関しては、ph6.5~7.5程度でいいかなと思います。ほかにバクテリアを育てるためにあらかじめバクテリア剤で水質を整えパイロットフィッシュで検証。
もしくは、1週間ぐらい前に麦飯石で水質を整えてろ過装置を回す。比較的強い魚の場合はこれでも良いですが稚魚の場合はしっかりとバクテリアを作ったほうが良いですね。
飼育環境
どっちかといえばアクアリウムで飼育している人が目立ちますね。砂を敷くか、敷かないかという点ではヒーター無しなら厚めに敷いたほうがいいです。(ギギが潜れる程度)ヒーターを使用するならベアタンクでも良いかなと思います。ベアタンクなら水槽掃除が楽ですね。
ちなみに、越冬をヒーターとサーモスタットを使用するなら20度を切らなければ大丈夫です。新潟県など冬が寒い季節でも生息しますので熱帯魚のような高い温度でなくても良いです。
ただし、いろいろな障害物に身を隠す魚ので、塩ビ管、流木、石などは入れてあげましょう。
ろ過装置
何を使えばよいか迷ったら上部ろ過で大丈夫です。昔は私も外部ろ過派でしたが、上部ろ過は少し邪魔にはなるものの、ろ過能力が高いのでおすすめです。
掃除を行うときは、水替えと一緒にウールマットを洗います。ボロボロになったら好感しましょう。ろ材はバクテリアを住まわせるため積極的には洗いません。
3か月に1度ぐらいに水槽の水でヘドロを洗い流す程度で問題ありません。
餌
餌は、カワエビ、ザリガニ、小魚など特に水底に定着するような生物のほうが食いつきが良いです。金魚などでも良いです。慣れてくると、キャットフィッシュ用の餌も食いついてくるのでいずれは人工飼料に慣れさせましょう。やはり人工歯雨量のほうが栄養バランスが整っているので魚の健康を維持するうえではおすすめです。
水替え
1か月に1度、水槽の3割程度の水を交換します。交換する水も麦飯石などで調整した水を使用します。吸水する際は底に沈んでいる沈殿物を吸い込むように掃除を行います。
寿命
ギギはナマズと同じく非常に長生きする魚です。10~15年程度は生きますので大切に育てましょう。