本日はネオンテトラの混泳についてです。
もし、ネオンテトラを繁殖されたいと考えているならあまり混泳させることはおすすめしません。なぜなら、繁殖しても卵や幼体がほかの魚に食べられてしまう可能性があるからです。
また、ネオンテトラは弱い魚なので、もし、ほかの魚種と混泳するのであればネオンテトラの性格、体格、気性と合わせなければいけません。
そこで、今回はネオンテトラとの相性が良い魚種、相性が悪い魚種についてまとめましたのでよかったら参考にしてみてください。それでは行きましょう!
ネオンテトラの性格を理解する。

ネオンテトラは弱い魚であることを自ら認識しています。そのため、水合わせを行って飼育を始めたころは常に群れて泳いでいることが多いです。それが、水槽の環境に慣れ始めてくると個体によっては単独行動をとることもあります。
ところが、そこに、自分たち良りも気性があらい魚などを入れると、再び群れをつります。
つまり、非常に憶病な性格をしています。人が寄ってくるだけで身構えたりします。これが餌付けができてくると何ともなくなるのですが、基本的に初めてのことに対しては非常に警戒します。このことも理解してあげて飼育できる個体を選びましょう。
ネオンテトラとの混泳を控えるべき生体とは?

肉食魚
当たり前ですが、絶対に混泳をしてはいけないのは、小魚を餌とする肉食魚です。アロワナ、スネークヘッド、ナマズ、オスカー、ガー、ポリプテルス、ピラニアなど。こういった魚をネオンテトラと混泳は不可能です。確実に食べられてしまうと思っても良いでしょう。ちなみに、プレコも小魚を食べますのでおすすめはできません。小型プレコでも20㎝とかになります。
一部のカワエビ
ヤマトヌマエビやザリガニなど、肉食性の強いエビ類はネオンテトラが目の前に通ったら捕食する可能性は高いです。実際、ヤマトヌマエビやザリガニはメダカを捕食しますので、ネオンテトラを捕食しても何ら不思議ではありません。
カニ
ネオンテトラとカニを混泳させようと思う人もいないかと思いますが、一応伝えておきます。モクズガニは雑食で野生では藻類を食べますが、水槽に小魚を入れておくと捕食することがあります。ですのでカニはやめておきましょう。
カメ
特に水棲のカメは肉食性が強いです。例えば、カブトニオイガメやミシシッピニオイガメなど体長が15㎝以下に収まるようなカメでもネオンテトラを普通に捕食してしまいます。確かにこの二種のカメはあまり狩りがうまくはないので捕まえられるかはわかりませんが、確実に追い回すのでやめておいたほうが良いでしょう。
金魚
金魚は温厚の様におもえますが、意外と縄張り意識も強いです。しかも、小さなエビを食べてしまうほど。ですので、ネオンテトラと混泳させてしまいますと、高い確率で追い回してしまいます。こういった縄張り意識の強い魚はおすすめしません。
グラミー
グラミーは特にネオンテトラに危害を加えるということはないと思いますが、問題は餌です。グラミーは動きが遅いので、餌を与えると大半がネオンテトラに食べられてしまいます。グラミーにも餌が行き渡るような工夫ができないとグラミーを餓死させてしまうかもしれません。
下層に生息する生体
エビ類、コリドラス、クーリーローチなどは下層で暮らす生物なので餌がそこまで行き渡るかの問題です。多めに餌を与えないとこういった生き物と混泳させるのは難しいかと思います。
他には、ネオンテトラよりも体大きく、動き回るような生き物とは混泳はお勧めできません。もし、混泳させたいなら気性が温和、ネオンテトラとサイズを合わせるべきだと思います。
ネオンテトラとの混泳におすすめな個体とは?

メダカ
メダカはネオンテトラとの体格差を比較してもほとんど同じですし、性格もネオンテトラとそっくりで、温厚で優しい性格をしております。ただ、一つだけ問題なのが、メダカは日光が無ければ飼育は難しいです。
それに対して、ネオンテトラは暗いところを好みます。そのため、直射日光は避け、少しだけ日差しを入れます。あとは、昼間は紫外線灯を使用するなどしましょう。
水槽全体に光を入れるよりも一部に光を入れるといった対策が必要になります。そうなると、混泳自体は可能ですが二種を健康的に育てるには工夫が必要ですね。
グッピー
グッピーはネオンテトラよりも大きいですが、性格は温厚です。特にネオンテトラを追いかけるということもありません。ですので混泳することはできます。
コリドラス
コリドラスは小型のナマズでレッドテールキャットやニホンナマズとは異なり肉食性ではありません。水底にある苔や食べかすなどを食べます。そのためお掃除屋さんとして飼育される方もいますね。ネオンテトラよりも大きい魚ではありますが危害を加えることはありません。
カラシン
ネオンテトラのほかに、カージナルテトラ、グリーンネオンテトラ、ほかネオンテトラ類などとは同じ類の魚になりますので混泳することはできます。ただ、ブルーテトラはネオンテトラよりも大きくなり、性格も荒いものもいますのでこちらは混泳をおすすめしません。
プラティ
プラティはカダヤシ目の魚です。5~8㎝と比較的大きくはなりますが、ネオンテトラに危害を加えるほどの影響はないかと思います。ただ、やはり大きいので混泳する数を気を遣う必要はあります。
オトシンクルス
オトシンクルスはコリドラスと同じく小型のナマズです。体長も3㎝程度に収まります。種類によっては10㎝程度になりますが、水底で活動する魚になりますからネオンテトラに影響を与えることはないです。底に沈んでいる餌やミズゴケを食べて生活します。
ネオンテトラとの混泳で覚えておいて欲しいこと。

以上、ネオンテトラと混泳に向ていない魚と向いている魚をまとめさせていただきました。
ただ、混泳できる魚種とはいっても、沢山増やし過ぎると色々と問題点があるのでその辺は注意しましょう。
1.酸欠になる
当然ですが、供給している酸素以上に魚を飼育してしまいますと酸欠になり次々と死亡していきます。そのため、できるだけ水槽に遭った飼育数にします。過密させ過ぎるのはいけないことですが問題があると思ったらエアレーションで酸素を供給するなど対策に出ましょう。
2.水質汚染
酸素に関してはエアレーションで何とかなりますが、飼育数が増えるとどうしても糞尿の量がそれだけ増えますので水質が汚染されるスピードが速くなります。そういう意味でも過密させずにある程度広々と飼育すべきなのです。また、水の交換は週に1回で良いのに対して週に2回、3回と必要になりえます。
3.ストレス
過密水槽は上記2であれば飼育者の労力でカバーできますが、魚がストレスを溜めることに対してはどうにもできません。ですので、飼育数を増やすなら水槽も大きくすべきです。それぞれの魚がストレスを感じずに泳げる程度の飼育数、飼育水槽にすべきです。