プレコやコリドラスの様に低層で活動するナマズの仲間は実はほかにもいます。有名なもので言えば、オトシンクルスもその一つでございます。ミズゴケのお掃除屋さんとしてもおすすめです。
そこまで大きくなる魚でもなく、全長は3cmから10cm程度で主に草食性になりますからネオンテトラやグッピーなどと混泳しても危害を加えるということはありません。
また、餌の記事でもお伝えしますが、飼育に関しては少し厄介ではあります。苔類を食べるので水槽ないに苔、藻類、植物がないと厳しいです。
そして、もう一つ気を使っていただきたいのが水質関係です。ナマズとはいえ意外とデリケートな魚ですのでここを見落としてしまいますと飼育はうまくいかなくなる原因といっても良いでしょう。
ということで、本日はオトシンクルスの水質関係についてお話ししたいと思います。それでは行きましょう!
オトシンクルスの飼育方法~水質編

水槽
オトシンクルスの全長は3~10㎝程度なので、そこまで大きくはなりません。そのため、30㎝規格の水槽があれば十分飼育することができます。この辺りは、飼育する魚の数に合わせて水槽を選びましょう。
オトシンクルスはデリケートですので過密飼育することはおすすめしません。どちらかといえば、余裕をもって広々と飼育してあげると良いかと思います。
それこそ、30㎝規格なら5~7匹ぐらいが限度かと思います。数を増やすならエアレーションを使用することもお忘れなく。
水温
オトシンクルスの水温は25~28℃。年間通して25℃を下回らないように水温管理を徹底しましょう。特に白点病には弱いので少し高めの水温ぐらいが丁度よいと思います。
夏以外はヒーターとサーモスタットを使用すれば調整が可能なので問題はありませんが、夏場は注意しましょう。
夏になると水温が30℃以上になるということも珍しくはありません。さすがに30℃を超えると飼育は難しいのでその場合は冷却ファンやクーラーで調整するか、温度が上がらない場所に水槽を置くかなど対策をとります。
水質
PH6.0~8.0
このように日本の水道水のPHで飼育することは可能ですが、その中でも酸性を好むので6.0~7.0ぐらいが丁度よいです。最低限カルキ抜きを、できればバクテリア剤なども使用して水を作ります。また、注意しなくてはいけないのは急激の水質変化には弱いのでPHショックを起こさないように気を配る必要があります。
水合わせ
水合わせは必須です。先ほどもお伝えしたように非常に水質変化に弱い魚ななので、購入してきたオトシンクルスをプラケースに移し、エアレーションのホースと分岐栓を使い水槽の水をプラケースに1秒3滴のペースで送ります。これを2時間ぐらい続けることで水が合います。
水質環境
オトシンクルスを飼育するうえで重要なポイントの一つにどういう環境で育てるか?というのも考えるべきです。例えば、水槽に水とろ過、エアレーションだけではダメ。
砂利、水草、流木はもちろんのこと、デリケートなオトシンクルスが快適に暮らせるようにバクテリアや植物プランクトンが育つように多少日光を入れるということもポイントになります。
苔が生えますが無理に掃除するのではなく必要最低限ぐらいは残しておくことでオトシンクルスの栄養バランスを整えるといううえでも効果的です。