本日はメダカの屋内飼育についてお話ししたいと思います。
さて、メダカは非常に丈夫で飼育しやすいといわれていますね。確かに、ビオトープや池で飼育した場合、水温がありえないぐらい上昇してしまった…とか、よほどの失敗をしない限り死亡するケースは少ないんではないでしょうか?
ところが…
そんな、丈夫なメダカを家の中で水槽に入れた状態で飼育するとなぜかどんどん死んでいく…
ですから、メダカは屋内飼育よりも屋外飼育のほうが簡単だと言われているんですよね。
しかし、実際、屋内飼育が成功しているアクアリストもいますし、ペットショップにいるメダカが元気に泳いでいるのも珍しい話ではありませんよね。一体何がそんなに難しいのでしょうか?
そこで、本日はメダカの屋内飼育がどうしてそんなに難しいのか?水槽で飼い始めたら死亡する原因についてお話ししたいと思います。これを知っているだけでメダカの屋内飼育は成功しやすくなります。それでは行きましょう!
メダカの屋内飼育で絶対に重要なのは直射日光です!

ビオトープや池だとものすごく簡単に飼育できるのに水槽だとすぐ死ぬという一番の理由はおそらく日光ではないでしょうか?ビオトープは外に出すわけですから水の中に日光が入りますよね。
でも、水槽で飼うとなると日光が入らない場合も多いです。
実は、メダカというのは、紫外線を浴びることによってビタミンD3、カルシウムなどの栄養素を作ることができるので健康的に生きられるのです。
しかし、それがないとなるとすぐに死んでしまいます。逆にこれがメダカの弱点ともいえます。日光さえあれば丈夫な魚ではありますが、それがなければすぐ死亡する。
日光以外に重要なものはあるのか?

では、メダカの飼育において日光以外に重要なものはあるのでしょうか?これはメダカの飼育に限らず淡水魚の飼育に共通していえることですね。簡単にまとめておきますのでご参考に!
1.バクテリアの繁殖
海水魚ほどではありませんが、バクテリアは重要です。自然界の水はカルキが抜けているだけの水ではなくバクテリアが生息しています。バクテリアが生息していることにより毒素を分解してくれるため、バクテリアがいることで魚が健康に暮らすことができるのです。カルキ抜きのほかにバクテリア剤を使用することで水を作ることができます。
2.濾過機
なんでも良いと思いますが、濾過機をしっかりと使用しているか?ビオトープではありませんので人工的に水の循環を行い糞尿などの汚れを取り除く必要があります。そういった意味では濾過機の存在は重要になります。
3.エアレーション
飼育数が少ない場合はエアレーションは必要ないと思いますが、たくさん飼育する場合はエアレーションを準備しましょう。理由は酸欠を起こすリスクがあるからです。それこそ、夏場など温度が上がると酸素の消耗が激しくなるのでたくさん飼育しているならエアレーションは必須です。
水温
25~28℃程度が理想的と考えられています。夏場は何も対策をしなければ、特に日光を入れているなら30℃オーバーになるので気を付ける必要があります。予算が許すならクーラーを使用しましょう。もしくはエアコン、冷却ファンなどで温度を下げるなどの対策をします。冬場は逆にヒーターとサーモスタットで温度をあげます。
4.そのほか
最低限の飼育なら日光と上記の4項目を満たし、尚且つ週に1回、水槽の3割程度の水を交換する。でも飼育はできます。ただ、それ以外に、水草、底砂、石、流木などで飼育環境を整えるのが理想です。
メダカの飼育で日光が必要であること。

さて、どれだけ頑張ってメダカを飼育してもすぐに死んでしまう…という原因はおそらく、水質、温度、酸素ではなく、紫外線が足りていないのが原因だと思います。
そうでなければ、淡水魚飼育の基本をしっかりと抑えていれば誰でもメダカを元気に飼育することができるはずです。でも、淡水魚飼育の基本だけでは難しいのは日光が足りていないからということです。
逆に、この条件さえクリアできれば丈夫な魚なのでそこまで難しくはないはずです。
まあ、水槽に日光を入れることで、藻類が生えやすくというデメリットは有りますがこればかりは仕方ありません。コケ取りを使うなどして綺麗にしましょう。逆に植物性プランクトンが発生しますので毎日餌を与えずとも良いというメリットもあります。