グッピーは簡単に飼育ができると、よく言いますけれども、実際育ててみると結構難しかったりするものですよね。水の管理をうまくできなくて死亡させてしまう人も多いかと思います。
ただ、コツを掴めば2~3年ぐらいは飼育は不可能ではないと思います。
こちらでも、グッピーを長生きさせるためのポイントをいくつか解説しました。詳しいことは、餌のページや水質のページなどもご覧ください。
さて、そんなグッピーですが、オスメスのペアを飼育していると当然子供を産む可能性というのは上がります。
ただ、いろいろな外的要因がきっかけで交配を行えないこともありますので、それを含めてのポイントについてお話ししたいと思います。
グッピーは産卵ではない!出産である。

今更ではありますが、グッピーは卵を産みません。直接稚魚を生む、出産する魚です。ですので、子供を産んだらそれを取り出して別水槽で飼育するという感じです。
ただ、前提としてグッピーが交尾を行わなければ始まりませんので、まずはグッピーが交尾をしやすい環境を作っていきましょう。
オスメスのペアを作る
まずは、オスとメスのペアを作ります。ここでもポイントがありますが、飼育数でオスのほうがメスよりも多い場合は産卵期に喧嘩をすることがありますので要注意です。バランス的には、メス:オス=2ː1となります。ですので、交配を考えるなら購入する前にバランスを考えます。
水槽に合わせた飼育数
過密し過ぎた飼育数ですとストレスも溜まるし、酸欠になるリスクがあがります。よって、エアレーションを導入するのはおすすめですし、飼育数も考えるべきです。例えば30㎝で6匹、45㎝で13匹、60㎝で29匹程度。確実にこれ通りではなくてもよいですが、この数と同じぐらいの飼育数がよいです。
水質を整える
グッピーの種類によってPHは異なりますので、自分が飼育しているグッピーの理想的なPHに調整するとよいです。そして、水を綺麗にしておくことも大事です。
ろ過をしっかりと回しておく、水の交換は週に最低1回、3割ぐらいは交換するなどします。
やはり、餌の食べ残しや糞などが溜まってしまいますと水質が汚染されてしまいますのでグッピーへのストレスが考えられます。
水温
25~28℃ぐらいの水温がよいです。特に、夏場になると水温が上がりやすくなりますから30℃オーバーにならないように注意しましょう。温度が上がりすぎると厳しいです。酷い場合は、クーラーや冷却ファンなどを使用するとよいです。冬場や寒い季節は水温が25℃を下回らないようにヒーターを使用しましょう。
水流
ろ過を使用するときに注意してほしいのですが、水流が強くなるようなろ過を使用しないようにしましょう。なぜなら、グッピーは緩やかな水流を好む魚なのであまり水流がないほうが良いのです。
餌
品質の高い餌を正しい頻度で与えましょう。やっぱり、しっかりとした餌なら元気になります。活力が上がればそれだけ交配する可能性も高くなります。それを促すためにも餌は重要です。
グッピーの繁殖法のについて紹介します。

上記のように、しっかりとバランスの良いペアを作り、水槽の飼育環境を整えることでグッピーの繁殖率を高めることができます。では、繁殖って実際にどういう状態になるのか?
魚の様子がおかしい?
グッピーのオスは繁殖時になると求愛行動でメスを追いかけます。水槽の中を見ていて、なんだか追い回しているのを見たらそれは喧嘩でも何でもありません。これから交配が行われる確率が高いという証拠なので暖かく見守ってあげましょう。
メスのお腹が大きくなっている
メスのお腹が大きくなっているということは、見事に交配されたという証拠です。このメスを見つけたら別水槽に入れ替えるもしくは、産卵箱というのが販売されていますのでそれを使いましょう。

このように別水槽にしなくても水槽に産卵箱を設置することで妊娠中のメスを移動することができます。ここで出産させるために隔離します。
稚魚と別飼育させる
タイミングで間に合わないということもあるかもしれませんが、稚魚が生まれたらすぐにメスを水槽に戻してください。稚魚は飼育箱に入れたままでよいです。
なぜかというと、グッピーは生まれたばかりの稚魚を食べてしまうからです。そのため、稚魚と成体は別飼育しないといけません。
それに、飼育箱は本当に便利で別水槽を用意しなくてもこのように同じ水槽で飼育することができますからね。もちろん、稚魚がある程度育ったら違う水槽に移す必要がありますけどね。
出産期間
妊娠してから6時間で30匹程度の稚魚を産みます。出産サイクルは28日程度といわれています。また、稚魚が成体になるまで2~4か月はかかるのでその間は別水槽での飼育をおすすめします。