本日は出目金(デメキン)という金魚の飼育方法などについてお話ししたいと思います。
さて、デメキンといえば、金魚の品種の中ではかなり有名というかポピュラーで多くの人が飼育している人気の種類でもあります。
出目金は眼が突出していて頭が大きく体が小さい。あの形がいいですよね。小さい頃は金魚の中でも出目金はかなり好きなほうでした。
また、金魚すくいでもたまにデメキンが混じっていたりします。
小さいころ、金魚すくいでたくさんの小赤が泳いでいる中で黒デメキンを見つけて何としても捕まえようとしましたが、やっぱり金魚すくいって難しくて捕まえることができませんでした。
それに、金魚すくいで捕った金魚もしっかりと飼育すれば大きく育ってくれますが、やっぱり飼育用に販売されている金魚のほうが傷もないし、ストレスもそこまで感じていないはずなので飼育もしやすいでしょう。
さて、そんなわけで本日は出目金の飼育方法についてお話ししたいと思います。それでは行きましょう!
デメキン/出目金とは?

デメキン(出目金)は、キンギョの一品種です。左右に眼球が突出しているのが特徴的です。琉金に体型はそっくりで、出生直後は眼が出ておらず、孵化(ふか)後3ヵ月程度で少しずつ突出が目立ってきます。
概要
出目金も値段はピンからキリまでですが、左右の眼が大きく突出しており体のバランスが良いものが価格が高騰する傾向にあります。また、飼育に関してですが眼球を傷つけてしまうとそこから菌が感染することがあるので注意は必要ですがそれ以外であれば難しくはありません。基本的には丈夫な品種です。
体色のカラーは、黒、赤、白の三色が基本。ほかに三色混じった個体や眼球の部分に黒色、体色は白というパンダカラーなど変わった品種もいます。パンダに似ていることもあり、尚且つ中国で交配された品種ですのでパンダ金魚なんて呼ばれることもあります。
また、キャリコは出目金がベースであり、キャリコリュウキン、アズマニシキ、シュブンインなどが有名な品種です。その後はエドニシキなどが誕生しています。
大きさ
通常サイズであれば最大15~20㎝程度
寿命
10~20年
10年ぐらいなら飼育環境が良ければ生きることができます。短命の原因は餌のやりすぎだったり、水質環境が悪いことが考えられます。
例えば、水質が悪すぎるから水カビ病に感染したり、尾腐れになるなど。こういった病気を回避するためにも環境は重要です。
歴史
中国で琉金が病気による突然変異で目が突出した個体が生まれました。これが出目金のベースとなります。日本には明治28年に渡来、江戸時代に伝来という二つの説があります。
派生品種
竜眼、チョウビといった派生品種が有名です。竜眼はオランダ獅子頭との交配、チョウビは突然変異で生まれたものです。チョウテンガンやスイホウガンは出目金の病気から生まれた個体です。愛らしさから中国でも人気の品種で皇帝にも献上されています。
デメキン/出目金の飼育方法について。
水槽
デメキンの最大サイズは15~20㎝程度ですので、飼育数にもよりますが60㎝水槽で終生飼育、尚且つ優雅に泳がせることが可能です。45㎝でも可能ですが、その場合飼育数は少なくなります。
床砂
金魚の飼育でよく使用されている砂は五色砂、溶岩石、セラミックの中粒です。人によっては、川砂、田砂、渓流砂、古代魚用の砂など。粒子が細かい砂を使用されている方もいます。
この辺は好きなのを使用すればいいと思います。ただ、粒子が大きすぎるような砂利は隙間に汚れが入ってしまいますので掃除の面ではおすすめできません。小粒~中粒の砂利を使用します。
水質
PH 6.0~7.0
水道水をカルキ抜きしたものを使用すれば基本的には大丈夫なはずです。爆エリアを増やしたい場合は麦飯石溶液、バクテリア溶液を使用します。
ろ材や床砂があるなら1、2週間でもそこそこ作れると思います。また、海水魚ではないのでそこまで神経質にならなくても大丈夫だと思います。
水は1週間に1度ぐらいは水槽の水の3割ぐらい水を換えます。吸水ホースで底に沈殿しているゴミなどを吸い込みます。
水温
20~25℃
先祖がフナなので熱帯魚みたいに温度管理に徹底する必要もなく、夏場は35℃でも生きることは可能といわていますが辛いです。なのでどんなに暑くても28度ぐらいには抑えておきます。
クーラーを使わなくても室内のエアコンや冷却ファンを使えばこれぐらいまで下げられることはできます。冬場はヒーターを使用して水温を高めます。
水温が低くなりすぎると動きが鈍くなりやがて餌を食べなくなるので逆に危険だったりします。体温低下で消化不良なども起こすリスクがあります。
濾過機
濾過機はなんでも大丈夫です。金魚は投げ込み式ろ過機で飼育されている人も多いです。投げ込み式ろ過機の特徴はエアレーションのポンプとつなげるので非常に手軽にできるところで人気です。
ただ、問題点としてはバクテリアを沢山作るには厳しいところです。
ですので、上部ろ過機、外部ろ過機などろ材を沢山入れることができるもの。さらにはろ過能力がそれなりに高いものなら飼育しやすいです。また、飼育数が増えれば糞、尿、食べかすも増えるのでそれなら上部ろ過はおすすめします。
メンテナンスに関しては1か月に1度ぐらいウールマットを洗います。何回か洗うとボロボロになって使い物にならなくなるので交換しましょう。数百円で購入できます。
セラミックや木炭などろ材は水槽の水で軽く汚れを流す程度で良いです。なぜならバクテリアを残すためです。水道水で洗うとバクテリアが死滅します。
生体投入
購入してきた生体はすぐに投入してはいけません。間違えてこれをやると病気になるリスクが上がります。なので、まずはプラケースやバケツなどに生体を移します。
次に、立ち上げた水槽からエアレーションのホースと分岐栓を使い1秒あたり3滴のペースで水を合わせていきます。2時間程度行ったら生体を投入しましょう。
これを行うことで、水質、温度を合わせることができるので魚への負担も軽くなるのです。
病気
デメキンがかかりやすい病気は白点病、おぐされ病です。この二つの病気は水槽内に常に生息しているため魚の免疫力の低下、魚のストレスや水質汚染が原因で起こります。
例えば、成体投入の際に水合わせをしないと白点病になるリスクも高くなるのも温度や水質の急激な変化でストレスを抱えてしまい、免疫も低下してしまうのです。
なので、常日頃からしっかりと水質を管理しておくなどの対策をしていれば予防することができる病気です。もし、病気にかかった場合は専用の薬を購入して薬浴を行います。薬浴しながら毎日水換えしていれば早期であれば治る可能性は高いです。
餌
餌は、金魚屋さん推奨の「キョーリン ランチュウベビーゴールドS 小粒」。そのほかにはたまに冷凍アカムシを与えると良いです。
餌付けや頻度に関してが重要です。あまり与えすぎるとすぐに死んでしまったりするので要注意。
3日ぐらい置いたら試しに少し餌を与えます。このようにして徐々に餌を増やしていき、最終的に5分程度で食べられる量を与えます。
1日1回でもよいですし、1日3回でもトータルの摂取量が同じであれば問題ないです。はじめに5分で食べられる量を決めたらそれを3分割であたえるか、1回で与えるかですね。