高校生ぐらいのころにカムルチーを飼育していましたが、昔はカムルチーはそんなに種類がいる魚だとは思っていませんでした。ライギョだけ。それ以外はいないと。
でも、ネットを調べてもらうとわかりますが、本当にスネークヘッドという種類は世界中にものすごく多くいます。大半はカムルチーと形状はそっくりなものが多いです。
しかし、中には若干カムルチーと形が異なっていたり、下顎があまり出ていないものや、まるでライギョとは全然違う魚のように思える種類もいますからね。
例えば、フラワートーマン(オセレイトスネークヘッド)なんてヒレや尾っぽの形状はカムルチーですが、成長すると形が若干カムルチーっぽくはなくなってきますよね。
日本のライギョみたいに細長くもないし、どちらかというと太い。頭も丸っこくはなく口が尖っているのが特徴的。でも、模様や色合いがとてもきれいなのでこれも人気の中型スネークヘッドです。
本日はフラワートーマンの特徴や飼育方法についてお話ししていきたいと思います。それでは行きましょう!
フラワートーマン
ステータス
名前 フラワートーマン
別名 オセレイトスネークヘッド
学名 Channa pleurophthalma
水温 22 ~ 26 ℃
水質 弱酸性 ~ 中性
最大サイズ 40㎝程度
生息地 インドネシア、スマトラ、ボルネオ
特徴
東南アジア広域に生息し、日本にも多く輸入されるスネークヘッドですので比較的簡単に購入することができます。体の両サイドには目のような模様があるのが特徴的です。成長するとメタリックな体色とオレンジ色の発色が見られます。
スネークヘッドなので体は丈夫で飼育するのはそこまで難しくはありませんが、幼魚の段階はあまり強い魚ではありません。肌も弱く白点病にかかりやすく、やせやすいので少し高めな水温でしっかりと餌を与えることをおすすめします。
ライギョ、タイワンドジョウ、コウタイなど強いスネークヘッドならば水質の変化にも結構耐えてしまうのですが、フラワートーマンの幼魚はそうはいきませんので水質や温度変化には注意しましょう。
幼魚から飼育するのが難しいと思うのであれば高額ですがはじめから成魚を購入することをおすすめします。
フラワートーマンの飼育方法
通販
フラワートーマンはネットショッピングでも購入することができます。流通量も多いスネークヘッドですので比較的簡単に手に入れることができると思います。お近くのペットショップにも販売されているかもしれません。値段は1000~20000円程度で購入することができます。値幅があるのはサイズによって価格が全く異なるからです。幼魚ならかなり安い価格で購入できます。
水槽サイズ
終生飼育まで持っていきたいなら初めから90㎝水槽以上にしましょう。できれば120㎝水槽ですね。60㎝でも飼育できますという書き込みも見ますが、最大で40㎝オーバーの魚ですのでさすがにきついと思います。餌の調整や水槽のサイズで魚のサイズをコントロールは可能ですがそれぐらいならもう少し小さなレインボースネークヘッドなどを飼育したほうが良いと思います。
水槽立ち上げ
先ほどもお話しした通りフラワートーマンはデリケートな魚です。特にベビーの場合は。そのため、水質ははじめにしっかりと整えることをお勧めします。
できれば、1か月前からバクテリア溶液を使ってバクテリアの繁殖を促します。1か月間かけて水槽にバクテリアを繁殖させましょう。
1か月経過したら試験キットを使用し亜硝酸、アンモニアの濃度をチェックします。濃度が多すぎたら30%ほど水替えを行い水質を調整します。また、水質は弱酸性 ~ 中性にします。PHであれば6.5~7.5程度が良いのでこれも測定をしながら水質を調整していきます。
放流
デリケートな幼魚は特に気を使っていただきたいです。それこそ、水質の急激な変化に弱いので、必ず水合わせを行います。プラケースにフラワートーマンを入れて水槽の水を点滴の要領でホースと分岐機を使って行います。(1秒に3滴程度)2時間かけて水合わせを行ったら水槽に放流しましょう。
ろ過装置
上部ろ過か外部ろ過があればよいかなと思います。スネークヘッドは肺呼吸を行う魚ですので、水槽内の水に酸素を大量に溶け込ませる必要もないのです。ただ、餌となる淡水魚をある程度沢山泳がせておきたいならば酸素を供給させるのもありかと思います。また、ろ過装置を入れておくことでフンや食べ残しを掃除してくれますので一定期間は水質をキープできます。
水換え
水換えは1か月に1回程度で良いかと思います。デリケートな幼魚であれば1か月に2回ぐらい行うのもありかと思います。
水を交換する場合はホースで底に沈殿しているフンや餌のかすを吸い取り、30%ほど水を交換します。ろ過に関しては、ウールマットは洗いますがろ材は頻繁にはあらいません。
ウールマットを新しいものに交換するタイミングでろ材を水槽の水で洗います。バクテリアを減らさないような洗い方をしましょう。
餌
餌は幼魚のうちは小さなカワエビやメダカ、人工飼料でよいです。人工飼料に関してはいきなり与えても食べないケースが多いのでまずは生餌に慣れさせます。成長するとツメガエルや金魚なども食べるようになります。しかし、やはりメインは人工飼料です。一番栄養バランスがとれているので魚を健康的に育てるならこれが一番だと思います。