本日はエンゼルフィッシュの飼育方法について書いてみました。
エンゼルフィッシュといえば、ディスカスと並び熱帯魚の代表格の一つではないでしょうか?
熱帯魚屋さんへ行けば、必ずと言っても良いほど販売されているのでこの魚種ですよね。
価格帯もお手頃な値段で購入することができますし、おとなしい魚ですので、混泳の相手を間違いなければ複数の魚種と泳がせることもできます。
飼育するうえでいくつかポイントはありますが、それさえ押さえておけば非常に育てやすい魚でもあります。
そんな中で本日はエンゼルフィッシュの飼育方法についてお話ししたいと思います。それでは行きましょう!
エンゼルフィッシュとは?

エンゼルフィッシュ(英: Angelfish)またはテンニンイシダイ(天人石鯛)は、南アメリカ・アマゾン川水系原産の淡水魚であり、観賞用熱帯魚の代名詞の一つともいえるシクリッドである。分類上ではスズキ目ベラ亜目シクリッド科エンゼルフィッシュ属(Pterophyllum属)に分類される3種類程度の魚を総称して「エンゼルフィッシュ」と呼ぶ。
特徴
全長12 – 15cmほどで、体は木の葉のように左右に平たい。さらに背びれと腹びれ、尻びれが長く発達していて、特徴的な縦長の体型をしている。品種改良された飼育個体の体色は変異に富むが、野生個体は銀白色で、体側に褐色の3本の横しまがある。
名前は大きなひれでゆったりと泳ぐさまが天使に例えられたものである。最近は”Angel”を「エンジェル」と読むのが一般的だが、この魚は現在に至るまで「エンゼル」が通用する。また、英語の”Angelfish”は、エンゼルフィッシュの他にもチョウチョウウオに似た海水魚・キンチャクダイ類を意味することがある。英語ではエンゼルフィッシュを”Freshwater angelfish”、キンチャクダイを”Marine angelfish”として区別する。
アマゾン川流域を中心とした南アメリカ北部に分布し、水の流れがあまりない水域に生息する。水中では水草や樹木の陰に留まっていることが多い。食性は肉食性で、昆虫、貝類、甲殻類、イトミミズ、魚卵、小魚などを捕食する。よって、飼育する時も口に入るようなタンクメイトと一緒に飼うのは避けるべきである。
産卵は岩、水草、水中に垂れ下がった木の葉などでおこなわれ、1ヶ所に1000個ほどの小さな卵を円状に並べて産卵する。オスとメスは産卵後も残り、卵と稚魚の世話をする。ただし親が稚魚を食べてしまうこともある。
また、獰猛な種の多いシクリッドの中では比較的温和であるものの、やはり多少の縄張り意識を持っており、自分の縄張りを主張して他の魚を攻撃する事があるため混泳水槽での飼育には注意が必要。特に小型の魚は捕食対象にまでなり得るので、より慎重な配慮が求められる。
エンゼルフィッシュの飼育方法
水槽
エンゼルフィッシュは全長12~15㎝程度にしかならない魚なのでそこまで大きな水槽を準備する必要はありません。45~60㎝水槽あれば飼育することは可能です。飼育数を多くする場合はそれ相応の水槽を準備する必要があります。
底砂
底砂は熱帯魚用の砂であればなんでも構いません。ソイル、ホワイトサンド、レッドサンド、川砂、田砂などなんでも構いません。
水質
理想的なPHは6.0~7.0程度ではありますが、水質を徐々に慣れさせていけば、4.0~8.5程度でも飼育することは可能です。なので、日本の水道水をカルキ抜きすれば飼育することはできます。また、バクテリア剤や麦飯石などを使用することでPHだけではなく魚が暮らしやすい水質に整えることができます。
水換えは1週間に1回ぐらい水槽の水の30%程度は交換しましょう。もちろん、交換する水はカルキ抜き、温度合わせをします。
水温
適温は25~28℃程度。
最高で32℃まで耐久出来るので意外と強いです。注意すべきなのは夏場です。玄関などで飼育していると地域にもよりますがほぼ確実に30℃を超えます。
32℃をオーバーするとまずいので、30℃を超えるなら冷却ファンやクーラーを使用して28℃ぐらいまで下げましょう。
28℃程度に保つぐらいならクーラーを使用しなくても冷却ファンで何とかなるかと思います。
逆に夏場以外であれば温度が下がらないようにサーモスタットヒーターを使用して25~28℃程度に保ちましょう。
濾過機
エンゼルフィッシュで使用する濾過機は上部ろ過、外部ろ過でも良いですが、水流が強くならないように注意しましょう。なぜならエンゼルフィッシュは止水域に生息する魚になりますので水流には弱いのです。
濾過機は水替え時にフィルターを洗います。汚くなりボロボロに使い物にならなくなったら新品と交換しましょう。
ろ材は数か月に1度ぐらい水槽の水で軽く洗い流す程度でよろしいかと思います。ポイントは水槽の水です。水道水で綺麗にしてしまいますとバクテリアが死亡するので生物ろ過を考えるとあまり良いことではありません。
餌
餌は人工飼料をメインにすると良いと思います。お勧めはテトラエンゼルフィッシュです。テトラシリーズは有害な添加物が含まれておらず栄養バランスもよく安価で購入できます。ほかは、冷凍アカムシなどを与えると良いです。
餌の頻度は1日1~2回程度、3分程度で食べきる量を与えればよいですね。与えすぎも与えなさすぎも問題です。
寿命
平均寿命は5年程度。飼育者によっては10年ぐらい飼育されている方もいるようです。餌の量を調整したり、水温、水質を安定させるなどの対策を行えば寿命を延ばすことも可能です。